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2年振りの「幕張西地区防災訓練」に400人超が汗

11月13日(日)、幕張西小学校に15自治会、約400人が集まり、千葉市第30地区町内自治会連絡協議会(以下:連協)主催の「幕張西地区防災訓練」が行われました。小春日和の好天に恵まれ、「昨年の〝降雨中止〟の分もしっかり頑張る」と参加の皆さんは、自治会・自主防災会・消防団の指示に従って、3部門の訓練に励みました。

午前9時過ぎ、幕張西地区の災害時「第1避難所」の幕西小体育館に各自治会代表が集まり、施設の安全確認研修が行われている内に「防災旗」を先頭に各自治会がヘルメット、ビブス、防災ベストを着用し参集しました。全15町会400人が整列、当地区の消防団である、千葉市消防団第18分団3部・葛城さんの司会で開会式が始まりました。

 主催者の臼田・連協会長から「自然災害は避けられぬが、恐ろしいのはそれに続く人災。これは訓練により軽減することが可能です。頑張って訓練しましょう」と挨拶がありました。

 挨拶に見えた田嶋・衆院議員から「東日本大地震」の経験を話され、日頃の訓練こそ大事とのお話がありました。

 今日の訓練のスローガンは、〝自助・共助、みんなで考え、みんなで行動〟が披露された後、三浦・第18分団3部長から「心肺蘇生とAED操作」「応急担架の操作」「応急処置方法」の訓練内容が提示され、打瀬消防署と消防団の指導で訓練開始です。

 「応急処置方法」では、喉の詰まりを防止する体位の側転方法、出血の止め方や骨折時など、どこの家庭にもあるパンスト、サランラップ、ネクタイ、コンビニの包装袋、などの有効活用方法に、「なるほどなるほど」と納得の皆さんです。

 「応急担架の操作」では、担架の操作にとどまらず、〝担架がない場合は毛布で運ぶ〟など現実的な説明を受け、好評でした。

 「心肺蘇生とAED操作」は他の2訓練の倍の時間が当てられました。〝AEDを使えば停止した心臓が動く〟との誤った認識があります。AED(自動体外式除細動器)の役割は名前からも解かるように、心臓が何らかの原因でケイレン(細動)を起こしている状態になると脳や臓器に血液と酸素が供給できなくなります。このケイレン(細動)を一旦止めないと正常な鼓動にもどす事が出来ないので、電気ショックをあたえ細かなケイレンを取り除き、その後胸骨圧迫心臓マッサージをして強制的に脳と心臓に酸素と血液を送りながら、心肺蘇生の補助をします。〝大切なことは胸骨圧迫〟だと噛んで含める様な説明の後、参加の皆さんが交替に実地訓練開始です。1分間100回のペースで行う胸骨圧迫は、好天のこともあり受講者の額にはうっすらと汗が―。

 全訓練終了は11時30分。再度全自治会が整列し、打瀬消防署・櫻井さんから「とても素晴らしい訓練でした。ご家族にも今日の模様を話してください。訓練を通じて地区の絆が強まりますが、同時に自助努力も大切なことを忘れないでください」との講評を受けました。

 非常食展示のコーナーで、非常食を頂き、11時45分解散。「自助・共助・公助」の言葉は言い古されたものでないことを考えさせられた、充実した「防災訓練」でした。

(渡邉 記)


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